《中国将军的日本儿子》
作者:张石
出版社:香港中华书局开明书店
出版时间:2022年01月25日
ISBN:9789624592337
遗留在中国的日本战争孤儿,日语叫“中国残留孤儿”,他们在日本是一个特殊的群体,他们回国后没有找到亲人的都用自己起的日本名字,少数找到亲人的用自己原来的名字。刚来日本时他们大多说不太好日语,生活习惯也是中国式的,看中国电影、中国电视、喜欢吃中国饭菜,大多数不改浓重的东北乡音,喜欢唱中国老歌、中国京剧、中国二人转,祖国日本,对他们来说显得有些陌生,他们思念抚育他们成长的白山黑水,更思念养育他们的中国养父母。
《中国将军的日本儿子》一书,是一部关于日本战争孤儿和他们的中国养父母的历史经历的采访录和研究的书,书中采访了十几名曾留在中国的日本战争孤儿,记述了他们与自己的中国养父母不是亲人、胜似亲人的深情,再现了在宏大的背景中日本孤儿和中国养父母感天动地的历史缩影,深入研究和梳理了他们与中国养父母的关系形成的具体成因和历史脉络。
上世纪30年代,日本发生“昭和恐慌”,造成当时日本农村陷入疲弊困顿的情况,出现大量农业过剩人口,农民运动不断激化。日本政府为了解决农村经济所面临的危机,同时维持日本在伪“满洲国”的利益及在发生战事时保证预备兵力的供应,从1931年“9·18”事变后开始向中国东北大量移民,使他们居住在与苏联相邻的北部与东北部。
1945年春,苏联军队决定进攻伪“满洲国”之后,日本政府装聋作哑,不向开拓民传达任何有关苏联军队和关东军的动向,使开拓民无法采取任何避难措施,更有甚者,关东军为了补充人员,实行了所谓“绝根动员”,把开拓民中的青壮年全部征兵,只留下妇孺老幼,使他们从1945年8月9日开始,在苏联军队的突然袭击中,在饥寒交迫中生离死别,那些带着乳幼儿和儿童的人们,为了使这些孩子存活下去,唯一的办法就是把他们送给中国人养育,以后这些日本孩子就一直留在中国。
有关这些孤儿的数字,日本方面估计有2,500人-2,900人。善良的中国人把他们接到家中,承担起养育的重担。根据日本厚生劳动省2015年的统计资料,孤儿总数为2,818人,其中有1,284人的身份被判明,赴日定居的孤儿为2,555人,加上配偶和子女人数达9,374人。1995年日本政府制定并实施了《中国残留邦人援助法》,遗华日侨的回国事业成为日本国家的责任。
而那些善良、淳朴的中国养父母们,以德报怨,大爱无疆,向那些无依无靠的日本孤儿们伸出了温暖的双手,给了他们一个温馨的异国的家,以父亲的慈爱,母亲的温柔把他们养大成人,而在中日建交以后,又忍着没有血缘,却深爱入骨的亲人的生离之痛,一行辛酸泪,万里送儿归,把他们送回自己的祖国——日本。
中国的养父母们,虽然没把自己的血脉传给日本的孤儿,但是却把他们厚德载物,仁慈善良,以德报怨,任劳任怨的品质传给了这些他们深深爱着的日本孤儿,并使他们把这些中国文化中的人性精髓带到了日本。
遗华日本战争孤儿,在日本不是一个引人注目的族群,他们默默地活在芸芸众生之中,但是他们活出了自己的品格,自己的人性,他们之中,有他们与中国的养父母感天动地的故事,让历史潸然泪下。
本书还指出:善良的中国养父母和他们所培养出的善良的日本战争孤儿,实质上是以一种“互文结构”,体现了中华民族传统美德的精髓,中国养父母的善良、真挚与战争孤儿们的淳朴、宽容等品质,“参互成文,合而见义”,互映互补,诠释了中国文化博大精深的精神内涵。
中国的养父母们源于一种比主义、国籍、恩仇、爱憎更远久的生命内在的联系,接通了来源心灵最深处的爱的源泉,体验到了一种万物同根,人类同源的崇高的感觉,以潜移默化地渗透到他们意识和潜意识中的 “以德报怨” “怨亲平等” “夫天下至重也,而不以害其生”的中国文化传统,对待他们收养的日本孤儿,倾全部慈爱和心血去抚养他们,教育他们,这样也培养出来了很多和他们一样的善良、淳朴的孩子,他们在精神世界的互摄互补,相映成辉,形成了一种对生命深层意识及中国传统文化精髓的“互文式历史结构”和“互文式历史倾诉”,令人抚今忆昔,长歌当哭,深深回味,永志不忘。
日本語バージョン
壮大な歴史における中国残留孤児とかれらの中国養父母——「中国将軍の日本人の息子」について
中国に残された日本の戦争孤児たちは日本語で「中国残留孤児」と称されている。彼らは日本での特殊な存在である。彼らが帰国した後、肉親が見つかっていない方はほとんど自分で日本の名前をつけ、少数の人々は肉親が見つかって、実家のもとの名前を使っている。日本に帰国したばかりのとき、彼らの大部分は日本語が上手に言えなく、日本での生活習慣も中国式で、中国の映画やテレビ番組を見たり、好きな中華料理を食べたりしている。彼らの多くは濃い中国東北地方のなまりを改められなくて、中国の古い歌や京劇、中国東北の地方演劇の「二人転」を歌ったり、あるいは中国歌舞を踊ったりしている。かれらは、あの時、祖国の日本、彼らにとってよく知らない存在でした。彼らの多くは彼らが育てられた中国を懐かしんで、更に懐かしんでいるのは彼らの中国の養父母である。
「中国将軍の日本人の息子」という本は、十数名の中国残留孤児を取材して、中国残留孤児とかれらの中国養父母の歴史経歴に関するインタビューと研究の本である。中国養父母とは肉親ではなく、肉親以上の深い愛情を再現し、壮大な背景における中国残留孤児と彼らの中国養父母の歴史的な縮図であり、彼らと中国の養父母との関係の具体的な形成過程と歴史的な背景を深く研究し、整理した。
20世紀30年代、日本では「昭和恐慌」が発生して、その時、日本農村が疲弊と困窮状態を陥った。農業の過剰人口が大量に発生して、農民運動が絶えず、そしてだんだん激化した。日本政府は農村経済が直面した危機を解決するため、同時に日本の偽「満州国」における利益を維持し、また戦争が発生した時の兵力の供給を確保するため、1931年から日本の農民などを偽「満州国」に向って大量に移住させ、彼らをソ連の隣の北部と東北部で居住させた。
1945年春、ソ連軍は偽「満州国」を進撃することを決定した後に、日本政府は知らんふりをして、開拓民にいかなるソ連軍隊と関東軍の動向について伝達しなくて、開拓民はいかなる避難する措置をとることができなかった。さらに、関東軍の人員を補充するため、いわゆる「根こそぎ動員」を実行して、開拓民の中の青壮年をすべて徴兵し、ただ婦人・子供・老人・病弱者だけを残して、彼らは1945年8月9日から、ソ連軍隊での不意打ちで、飢えと寒さの中で生き別れになり、乳幼児や子供を連れていた人々は子供たちが生存し続けて行くため、中国人に託して養育してもらうしかなかった。それ以来、これらの日本の子供たちは長い間、ずっと中国に残っていた。
日本方面の統計によると、善良な中国人々は約2500人から2900人の日本人の残留孤児を自分の家に連れ帰り、自分の子供のように養育する重責を引き受け、彼らを立派な大人まで育ててくれた。日本厚生労動省の2015年の統計資料により、残留孤児の総数は2818人、その中、1284人は身分判明で、日本での定住した孤児は2555人、その上、配偶者と子女の人数は9374人に達した。1995年に日本政府は「中国残留国人援護法」を制定、実施して、残留孤児の帰国事業は日本国家の責任となった。
それらの善良で素朴な中国養父母たちは徳をもって恨みに報い、愛は怨念を超え、生死の境を彷徨っていた孤児たちに温かい手を差して彼らを抱え、温かい中国の家に連れ帰った。日中国交正常化以後、肉親ではないが、肉親にも勝る娘と息子との辛い別れに耐え、苦い涙が流れながら、彼らを祖国への帰る道に送ってくれた。
中国養父母たちは、日本の孤児には自分の血筋を継がせることができないが、彼らの「厚徳もて物を載す」「徳をもって恨みに報い」、苦労をいとわず恨み言を言われても気にかけないという美徳こそかれらが愛情を込め、育てた日本の孤児たちに十分に伝えていき、これらの中国文化の精髄をも日本に持って行かせたといってもいいと思う。
中国残留孤児は、日本では目立つ存在ではなくて、彼らは一切衆生の中で静かに暮らしているが、彼らは彼らの自身の素晴らしい品質と独特的な人間性を生かしていて暮らしている。彼らと彼らの中国養父母の撼天動地の物語は天地に涙を流せた。
この本はまた、心の優しい中国養父母と彼らが育ててきた心の優しい中国残留孤児たちとは、本質的に中華民族の伝統的な美徳の精髄を反映し、中国養父母の善良・真摯と中国残留孤児たちの素朴・寛容の資質とは、互いに「互文構造」を形成している。「「互文」とは中国古代の修辞法で、一方に説くこととは他方に説くこととが、互いに相通じ、呼応し、解釈し、補完して互いに文意を完成することである。たとえば、 「海枯石烂」(海はかれ石は腐る)とは海がかれることも石が腐ることもほとんど不可能のことなので、違う言葉でともに「不可能」ということをいうことである。」
中国養父母は、国籍、敵味方、愛憎よりも悠遠な命のつながりから、心の中での最も深いところの愛の源に辿りつき、「天地吾と同根万物吾と一体」「人類一家」という生命の感覚が込みあげ、知らず知らずに彼らの意識と潜在意識に浸み込んだ「徳をもって恨みに報い」「怨親平等」という中国の文化の伝統に従って全部の慈愛と心血を注ぎ、全力を尽くして中国残留孤児を育てきた。
その故にかれらの強い影響を受け、中国残留孤児たちは善良·素朴で立派な人間として成長してきた。
そのようにして中国養父母たちと中国残留孤児たちはとは互いに補い合い、互いに輝映し、深層の生命意識と中国伝統文化の精髄に対する「互文的な歴史構造」と「互文的歴史叙述」を形成して人々に今日の事にふれて昔の事をしのばせ、深く感動して、永遠に忘れられないようになった。
『中国将軍の日本人の息子』 著者 張石 香港中華書局開明書店 2022年発行
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